
働くシリーズ生の声⑧「“つながり”を大切に」

サービス付き高齢者向け住宅の現地フロントスタッフ、アテンダー、管理者などの生の声をお届けするコーナーです。この仕事に就いた思いや、最近のサービス付き高齢者向け住宅の現状などを語っていただきます。
今回は神奈川県横浜市に今年オープンしたサービス付き高齢者向け住宅「Villa立場ハギマル」で管理者を務める『菊地佳恵さん』を取材してきました。
共用部に「非日常」を感じてもらう
地域に根差してシニアと向き合ってきた経験を建物にふんだんに取り込んでおり、「居室には快適さ、共用部には非日常的な刺激を感じてもらえると思う」と見渡す。木の温かみを感じる館内最大の特徴は「南国風な食堂」。開放的な天井が空間にゆとりを感じさせ、壁に貼られたハワイアンテイストなアートや観葉植物が異国情緒を醸し出している。フラダンスを嗜むオーナーの意向が反映されており、先々は入居者とフラダンス教室を行う目標もある。
「コンセプトがブレているとお客様に不安を覚えさせてしまう。オーナーの思いが詰まった建物をぜひ見てもらいたい」と意欲を燃やす。
「初」の管理者
最初は管理者をやる予定ではなかったが「いつの間にかなっていました」と笑みをこぼす。
元々市内の特別養護老人ホーム(以下「特養」。)で勤務していたが資格取得や働き方を見直すために運営法人である株式会社エイジサービスに転職してきた。
入社のきっかけは「人のつながり」。特養で一緒に働いていたスタッフがいることを知って、相談の上入社を決めた。人の身体に触れる大切な仕事だけに、業界内では情報の共有が大切。「働いてみたいと思える職場に出会えてよかった」と吐露する。
今は先輩たちに管理者としての業務を教わりつつ、必要な資格取得などに邁進中。「勉強は苦手なんですけどね」と苦笑。
仕事の資本は健康から
熊本県の出身で、学生時代はスポーツ少女だった。培った体力は今も健在で、「病気で休むことがほとんどないのが自慢です」と誇らしげ。オープン直後で慌ただしい日々も仕事に全力で取り組めるのも健康な身体があってこそだ。
横浜での生活も長く、建物がある泉区にも愛着がある。平坦な立地で周辺には買い物施設や病院だけでなく、ゴルフの打ちっぱなしなども充実しているので、遠方から入居した人が散策するのにも適している。「入居者にも散歩などを通して、健康に過ごしてもらいたいですね」。
「自分の家」と思ってもらいたい
これから入居してくれる人には、自宅のような自由さを感じてもらいたいので、「困った時にそっと手伝えるような存在」を目指していく。共同住宅だが、細かくルールを設けず、家族も来やすいノビノビとした住環境の創出が目標。
今後は居宅介護支援事業所を館内に開所予定であるほか、運営法人にて訪問サービスの展開も予定しているので「一人ひとりが本当に必要なサービス」を提供していく。
今まで重介護の人や認知症の人と接した経験を活かして「自由度を尊重しつつ入居者同士がつながりをもてるような建物にしたいですね」と穏やかな笑みを見せた。
気になる費用は?
サービス付き高齢者向け住宅の費用は気になるところです。
入居時費用:敷金=9万円~9.5万円
月額費用:家賃+共益費+生活支援サービス費=13.3万円 ~ 13.8万円
詳細はお問合せください。
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編集協力 樋口彰治(高齢者住宅協会/神奈川ロイヤル株式会社)
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