

国では、令和6年4月1日より、「熱中症予防強化キャンペーン」を開始しました。
気候変動の影響により、国内の熱中症による死亡者数は非常に多くなっており、また、今後、地球温暖化が進行すれば、我が国において熱中症による被害が更に増加するおそれがあります。特に、ご高齢の方は、熱中症にかかりやすく、また重症化しやすい傾向があります。この記事では、対策のポイントを紹介します。
熱中症のリスクが高まった際に注意を呼びかける「熱中症警戒アラート」
「熱中症警戒アラート」をチェック
環境省と気象庁は、令和6年4月23日より10月22日まで、全国で「熱中症警戒アラート」を運用すると発表しました。
「熱中症警戒アラート」とは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想される場合に発表されます。
テレビやラジオ、インターネット(環境省 熱中症予防情報サイトなど)で、お住まいの地域の「暑さ指数(WBGT)」を確認する習慣をつけましょう。暑さ指数は、気温だけでなく湿度や日差しの強さなども考慮した、熱中症の危険度を示す指標です。
さらに危険な暑さが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されます。このアラートが出た日は、外出を控える、普段以上に休憩や水分補給を意識するなど、最大限の警戒が必要です。
ご高齢の皆様に特に気をつけていただきたい熱中症予防のポイント
「喉が渇く前」が重要。こまめな水分・塩分補給
「喉が渇いた」と感じる前に、意識して水分を摂りましょう。一度にたくさん飲むのではなく、コップ1杯程度の量を、1~2時間おきなど、こまめに飲むのが効果的です。
水やお茶だけでなく、汗で失われる塩分も補給することが大切です。経口補水液、塩分補給ができる飴やタブレットなどを上手に活用しましょう。(※持病のある方は、かかりつけ医にご相談ください)
我慢は禁物!エアコン・扇風機で快適な室温をキープ
「もったいない」「まだ大丈夫」と我慢せず、室温が上がってきたら早めにエアコンや扇風機を使うことがポイント。室温は28度を目安に、快適な環境を保つことが重要です。
特に寝室は、夜間でも室温が高くなることがあります。就寝中も適切に冷房を使用し、睡眠中の熱中症を防ぎましょう。
周りの人と声を掛け合い、見守りを
ご家族やご近所の方と「今日は暑いですね」「水分摂っていますか?」など、積極的に声を掛け合ってください。
一人暮らしの方は、こまめに連絡を取り合える相手を見つけておくことも大切です。日頃から声をかけあって、お互いの体調を気遣い、支え合うことが、いざという時の助けになります。
参考情報
〇高齢者住宅ジャーナル 今こそ知っておきたい!大切な人を熱中症から守る「熱中症対策実行計画(R5年5月30日閣議決定)」のポイント
〇環境省「熱中症予防情報サイト」 熱中症予防情報サイト
〇厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」 熱中症予防のための情報・資料サイト
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