入居者に聞く生の声④「だから私たちは、ココが好き」

高齢者向け住宅に実際に住む方の生の声をお届けするコーナーです。「住宅を探したきっかけ」や「暮らしの中で感じたこと」などを語っていただきます。

今回は神奈川県大和市にあるサービス付き高齢者向け住宅「エルダーガーデン大和」にお住いのお二方を取材してきました。

目次

①この年齢でも「冒険」がしたかった

サービス付き高齢者向け住宅の入居をきっかけに大阪から神奈川に移り住んだ岩本さん(79歳)。初めての神奈川での生活にも物おじせず積極的に周囲を回っている。
「最初は道もわからなかったけど、コンシェルジュさんに色々教えてもらえるから助かる」と感謝を吐露する。友人知人を増やそうと事務や図書館、地域のサークル活動にも顔を出し、どんどん地域になじんでいる。
「亡くなった夫の思い出が詰まった場所を離れたい」という思いも含んだ転居だったが、「ココに引っ越してよかったと今は心から思えます」と笑顔を見せる。

サービスは自身で提案するもの

1年半前にサービス付き高齢者向け住宅を探し始めたが、大阪のサービス付き高齢者向け住宅と比べてエルダーガーデンは「広いし、大所帯過ぎない点もよかったが、何より実家と同じ施工会社の建物という点が信用できた」とご満悦。
開設初期に住み始めたので、「みんなが住みやすくなるように」と「毎朝のラジオ体操」や「月一の座談会」なども企画してきた。
今後もサービス付き高齢者向け住宅の生活を通して様々な「冒険」を望んでいる。直近の目標は「鎌倉寺巡り」と「美味しい粉もの屋さん(たこ焼き屋)探し」。「10年前から移ってたかったと思っている。これからも色々な体験をしたい」と目を輝かせた。

②元気になっちゃった

入居して間もなく半年になる和泉さん(86歳)。数年前には一度「筋萎縮症」で入院を勧められるほどだったが、今は元気にサービス付き高齢者向け住宅の生活を謳歌している。「その当時から自転車で通院する程元気だったけど、今はそれ以上ですね」といたずらっぽく微笑む。
定年後も76歳まで精力的に働き続け、「落ち着いて過ごせるように」と入居をした。しかし、設備やサービスが行き届いたこともあり「楽しい日々で元気になれた。この建物には感謝している」を目を細める。

日々後悔のないように

一度最期を考えたことがあるからこそ、毎日に悔いを残さないようにしている。長年稽古に励み七段の段位をもつ剣道に接しながら、最近は文字を書くことを趣味としている。その腕前は入居者たちにも好評で最近は館内掲示物の代筆なども行っている(前章の写真参照)。

また、最近は料理に夢中。一昨年他界した奥様の残したレシピノートを見ながら創意工夫に勤しんでいる。
「死を意識したからこそ、全力でやりたいことに挑戦できています」と笑みを見せた。


編集協力 樋口彰治(高齢者住宅協会/神奈川ロイヤル株式会社

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