

厚生労働省は2023年7月28日、2022年分の平均寿命と平均余命が記載された令和4年簡易生命表を発表しました。
令和4年簡易生命表の概況
男の平均寿命は 81.05 年、女の平均寿命は87.09年となり、前年と比較して男は 0.42年、女は0.49 年下回っています。
男の平均寿命は 81.05年、女の平均寿命は87.09年
令和4年の男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.05年、女の平均寿命は87.09年となり前年と比較して男は0.42年、女は0.49年下回りました。平均寿命が前年を下回るのは、令和3年に続き2年連続で、下回り幅はR3年よりも拡大しています。
厚生労働省の分析では、平均寿命の前年との差を死因別に分解すると、男は悪性新生物<腫瘍>などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いているが、男女とも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、心疾患(高血圧性を除く。以下同じ)、老衰などの死亡率の変化が平均寿命を縮める方向に働いているとのことでした。
平均寿命が延伸したことにより、生命表上の特定の年齢まで生存する割合も年々上がっています。
生命表上では、90歳まで生存する人の割合は、約40年前(1980年)に生まれた人では男性7.1%、女性16.0%であったのに対し、2022(R4)年には、男性25.5%、女性49.8%となっています。2020年は、男性28.1%、女性52.6%でしたので、2年前と比較して男性で2.6ポイント減、女性で2.8ポイント減となっています。
女性75歳の平均余命は15.67年、男性75歳の平均余命は12.04年
令和4年簡易生命表により、主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を下回っています。
女性75歳の平均余命は15.67年(前年-0.41ポイント)、男性75歳の平均余命は12.04年(前年-0.38ポイント)となっています。
しかしながら、40年前と比較すると、75歳からの平均余命は男性では約4年、女性では約6年長くなっており、長くなる高齢期の備えが必要となってきていると言えるでしょう。
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