高齢者向け住宅

働くシリーズ生の声⑦ 「入居者同士が手を取り合える環境を」

サービス付き高齢者向け住宅の現地フロントスタッフ、アテンダー、管理者などの生の声をお届けするコーナーです。この仕事に就いた思いや、最近のサービス付き高齢者向け住宅の現状などを語っていただきます。

今回は神奈川県大和市にある女性専用サービス付き高齢者向け住宅「サンホーム鶴間ひだまり」で室長を務める『小山内 賢さん』を取材してきました。

目次

気楽におしゃべりできる場所を創出

 先輩入居者が最近入った入居者へ「何かあったらいつでも相談して」と話す光景に心温まり「女性専用」に踏み切った達成感を味わったという。入居者の自由度が売りの「サンホーム鶴間ひだまり」。自転車で買い物にいく人や、働きながら入居する人もいる。入居者同士が連絡を取り合って談話室でお茶をすることもあり、「同性しかいないから気楽な関係が生まれているんですね」と目を細める。
 唯一の男性スタッフとして「電化製品の設置」や「高いところの荷物処理」などできることは何でも行っている。「プライベートには立ち入りすぎないようにしつつ、頼れるスタッフとして頑張っています」と胸を張る。

地域に根差した社会福祉法人

 「サンホーム鶴間ひだまり」を運営する「社会福祉法人大和清風会」は1989年から大和一筋で地域に介護や福祉を提供してきた法人。「地域福祉の発展及び高齢者福祉の向上に努める」という理念に基づきこれまで季節ごとの地域向け行事なども広く行ってきた。千人以上が訪れる縁日では空港に許可を取って打ち上げ花火をあげたり、隣接する乳製品工場協力のもと出来立てのアイスを配布したこともある。
 今回のサ高住の計画が立ちがったのは8年前。社員用の駐車場に「認知症デイサービス」と「通常のデイサービス」を移設しようという計画が持ち上がった際に「地域の方のために新しい取り組みを」とサ高住の併設を決定した。特別養護老人ホームと廊下が繋がっている建物という点を活かし「同一法人で大抵の介護保険サービスが提供できるサ高住として入居者や地域に貢献したいですね」と意欲を覗かせる。

福祉一筋30年越え

 「祖父母と住んでいたこともあって昔から年上の人と話すのが好きなんです」と当時を懐かしむ。祖母が地域の高齢者を集めて催す互助会に幼少期から参加しており、当時から「人と接するのが好き」という思いが根底にあった。バブル期であったが「給与より人のためになる仕事を」と介護の世界に飛び込んだ。
 大和清風会と出会ったのは32年前。社会福祉主事任用資格の取得会場で現施設長の天野宏一氏と出会ったのがきっかけ。「特別養護老人ホームを建設中」という話に興味を持ち、デイサービスの職員として就職した。そこから介護現場の変化に合わせて介護福祉士やケアマネジャー、さらには社会福祉士として地域包括支援センターなどを経験し、「一法人内で様々なステップアップができました」と誇らしげだ。

立ち上げメンバーとしての責任を果たす

 職場を離れると4児の父。仕事を家には持ち帰らないようにしているので「子供たちは父親がなんの仕事をしているのか知らないかも」と頬をかく。最近はバイクでのツーリングにはまっており江ノ島や宮ケ瀬まで気ままに出かけることでリフレッシュしているとのこと。将来は子供とツーリングにいくのも楽しみの一つ。
 コロナが落ち着けば子供たちが参加できるようなイベントを開催したいと展望を覗かせる。「これから入居者が増える中でニーズやイベントの希望などはどんどん増えていく。立ち上げメンバーとして、将来に向けた土台作りをする責任があるので、スタッフ同士連携して少しでもいい建物にしていきたい」と見据える先を熱く語った。

気になる費用は?

サービス付き高齢者向け住宅の費用は気になるところです。

入居時費用:敷金=13万円~ 18.4万円
月額費用:家賃+共益費+生活支援サービス費=11.8万円 ~ 14.5万円
詳細はお問合せください。

特別養護老人ホームに隣接し、介護が必要になっても安心サンホーム鶴間の暮らしにご興味がある方は、
高齢者住宅協会の運営するオンライン相談へ、一度相談してみませんか?

将来の住まいについて
元気なうちに相談しましょう!
オンライン相談窓口を開設しました
住まいや介護のエキスパートに相談する
(もちろん無料)

編集協力 樋口彰治(高齢者住宅協会/神奈川ロイヤル株式会社

他のカテゴリの記事を見る

上へ